カレンダー印刷は毎年、年末に集中しています。もちろん、印刷業界はその前から準備をしていることでしょう。現代のカレンダー印刷はすべて機械がやってくれますから、業者の仕事は受注活動とカレンダーのデザインを考えることです。壁掛けタイプのカレンダーを大きく分けると1年分が1枚になっているタイプと月めくりタイプがあります。
そのデザイン上の違いははっきりしていますが、利用者側の視点ではどのような違いあるのでしょうか。まずは、毎月変わるデザインを見ることで月を意識できることです。日付の部分が大きくなりますから、毎月の仕事の流れを頭の中で考えることができます。多くの仕事は月末までを一つの区切りとしてすすめられていますから、月めくりカレンダーは利用しやすいのです。
ただ、そのデメリットは先月、翌月のことがわかりにくい点です。隅の方に小さく前月、翌月のカレンダーを記載している商品が多いのはそのためです。これに対して1年分が1枚のカレンダーになっているタイプはどうでしょうか。カレンダー印刷をする側からすれば、一番簡単な工程だけで済みます。
価格的にも安価に出来上がります。ただ、日付の文字を小さくせざるを得ませんから、月毎の予定を記入することは難しくなります。1年分を一目で見ることができる点は大きなメリットとなります。月毎ではなく、1年を通して考えるような職場では非常に重宝するでしょう。
カレンダー印刷は利用する人の立場になって、考えなければならないのでしょう。